【技術士 建設部門 合格体験記】論文の解決策はどう選ぶ?私が実践した3ステップ【第6話】

第5話では「課題の抽出方法」について整理しました。
今回はその続きとして、課題に対してどんな解決策を選ぶべきか、そしてどう書けば伝わるのかを、私自身の体験を交えてまとめます。

技術士論文では、課題の抽出と同じくらい 解決策の質 が重要です。
「なぜこの解決策なのか」を採点者に納得してもらう必要があります。


目次

大前提:その解決策は本当に課題を解消できるのか?

私が最初に論文を書いたとき、思いついた対策を並べてしまい、あとから読み返して
「これ、課題に対する解決になっていないな…」
と反省した経験があります。

採点者が見るのは、とてもシンプルです。

課題に対して、確実に効果がある根拠を示せているか。

私は論文を書く際、常に自問していました。

「この対策で、課題は本当に解消されるのか?」

この視点を持つだけで、論文が題意からブレにくくなります。


解決策の選び方(私が実践した3ステップ)

解決策は“思いつき”ではなく、信頼できる情報源から選ぶと安定します。
私が実際に使っていたのは、次の3つです。


1. 国土交通白書で大きな方向性をつかむ

白書は、国がどこへ向かっているかを整理した資料です。
河川分野であれば、

  • 流域治水
  • DXの活用

など、論文の軸にしやすい施策が掲載されています。

まず白書で国の基本線を押さえることで、
「国の考え方を踏まえた」解決策が書けます。


2. 国交省HPのトピックスで“今動いている施策”を把握する

白書で方向性をつかんだ後は、国交省HPでリアルタイムの施策を確認します。
特に河川分野では以下がよく参考になりました。

  • 水管理・国土保全局DX
  • 流域治水関連法に基づく流域治水の本格的実践
  • ハイブリッドダム
  • 流域治水プロジェクト
  • ワンコイン浸水センサ実証実験
  • 水害リスクコミュニケーションポータルサイト

これらは“今まさに動いている”施策なので、トレンドを押さえた論文が書けます。


3. 月刊誌で現場の課題・事例を取り込む

私は以下の専門誌をよく参考にしていました。

  • 月刊河川
  • 月刊建設
  • 日経コンストラクション

発注者・研究者・現場技術者の視点で書かれた事例が豊富で、
現場のリアルな課題や最新技術をつかむのに最適です。

論文に“具体的なイメージ”が生まれ、説得力がぐっと上がります。


私が意識していた“差別化”

加点対象になるかは不明ですが、私は解決策を選ぶときに、

  • 白書の基本線
  • 最新の施策
  • 現場の具体事例

この3つを組み合わせることで、他の受験者と同じ内容にならないよう工夫していました。

新しい施策を意識的にチェックすることで、文章に深みも生まれ、
採点者にも「最新の動向を理解している」と伝わると考えていました。


まとめ

私の体験から、技術士論文で評価される解決策は次の3点を満たすことだと思っています。

  1. 課題を確実に解消できる対策であること
  2. 国の考え方(白書)を踏まえていること
  3. トレンドや最新施策を押さえ、論理が破綻していないこと

この3つを意識するだけで、解決策の質は大きく安定します。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

赤ちゃん技術士|30代建設コンサルタント
2024年に技術士(建設部門)に合格。
働きながら資格取得を目指した経験をもとに、リアルな体験談や勉強法をブログで発信中。
保有資格:技術士(建設部門)、RCCM、1級土木施工管理技士、測量士など。
趣味はブラックコーヒーと音楽鑑賞。

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